CentOS 5/インストール


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前書き (執筆:2008/08/25)

CentOSとは?

Red Hat社が無償公開したソースコードより、同社の商標、商用パッケージなどを含まない形でリビルドされている。White Box Enterprise Linux、Scientific Linux等を含めて、一般に「RHELクローン」と呼ばれることもある。
RHELクローンとしてはWhite Box Enterprise Linux が先にリリースされている。これが広く人気を得たことを契機に有志のボランティアがCentOSのプロジェクトを立ち上げた。CentOS という呼び名は「コミュニティベースで開発された、エンタープライズクラスのオペレーティングシステム」(Community ENTerprise Operating System)に由来する。
Red Hat社はCentOSの配布・開発に関与しておらず、利用に関して同社のサポートも受けられない。その代わり、Red Hat社の有償サポートが不要な企業のサーバ設置者がCentOSの主要なユーザターゲットである。最近では、大手レンタルサーバ会社の低価格プランで、FreeBSDやUbuntuと共にCentOSが採用される事例が多数ある。
CentOSはRHELと同じく、企業のサーバ構築を主目的としたOSだが、後述するサードパーティのリポジトリを用いてマルチメディアツール等をインストールすることも出来るため、デスクトップOSとして用いることも可能である。

さて、自宅サーバーでOSを選択する場合、現時点だと FedoraCentOSUbuntu あたりが候補に上がると思う。
この中で、実用的(信頼性)でかつサーバー用途向けとなると CentOS 一択であろう。

自宅サーバーとして個人が運用する場合に限りだが、下記の内容について検討して欲しい。

  • 参考文献・サイトが豊富にあるか
  • メンテ期間は十分にあるか
  • 初心者であれば、パッケージソフト(rpm等)が豊富にあるか
  • サーバー用途に適した構成・パッケージが用意されているか
参考文献数メンテ期間パッケージ数サーバー向け備考
FedoraRHELリリーステスト版のため次々に新しいバージョンがリリースされるので、メンテ期間が短く切られている
CentOSRHELとして文献を参考にできる。
RHEL用のrpmが利用可能
Ubuntu近頃人気のため各種雑誌等でも取り上げられている。
歴史が浅いためかパッケージ数はこれからに期待という感じも

初心者でLinuxについてもこれから勉強を兼ねて、という方は Fedora がお薦め。
ホビー感覚でついでにサーバーも立ててみようかな。という方は Ubuntu がお薦め。
ある程度、Linuxについても知識があり、過去に何度かサーバー構築の経験があるなら CentOS がお薦め。

といった感じだろうか。
このほかにも様々なディストリビューションがあるので、最終的には自分に合ったものを選んで欲しい。
本サイトでも国内で人気なディストリビューションをピックアップしてあるので参考にして欲しい。
Linuxで自宅サーバーを始める

インストールメディアの準備

インストールするためのメディアを用意します。
大手Linux系雑誌などで添付されているDVDメディアが入手できれば問題ありません。
CentOSのサイトから入手する場合、自分の環境にあった種類を選択してください。
(i386 32ビット版 or x86 64ビット版)

執筆時点の最新バージョンは 5.2 なので
CentOS-5.2-i386-bin-DVD.iso (4.02GByte)
をダウンロードし、DVDメディアへ焼きます。

インストール

添付してあるスクリーンショットは過程をわかりやすくするため別途仮想PC上で撮ったものになります。
そのため記述とスクリーンショットとの内容が一部違っている箇所もあります。ご了承ください。

install_00_1.jpg
DVD立ち上げ、しばらくすると上記の画面が表示されます。
GUIなインストーラーを使用する場合は、Enterキーを押します。

install_00_2.jpg
しばらくすると上記の画面が表示されます。
使用するメディアが正しいものかチェックします。
時間があるなら是非チェックしましょう。

install_01.jpg
ここから実際にインストール開始です。
自分にあった環境を選択していきます。
※各自が構築したい内容で設定してください。
※下記に記載する内容はあくまで私個人の環境下で運用するための内容になります。

  • 言語の選択
    install_02.jpg

  • キーボードの選択
    install_03.jpg

  • パーティション設定
    install_04.jpg
    新しいHDDなどを使用する場合、上記の警告メッセージが表示されます。
    特に問題がなければ [はい] を選択して先に進んでください。

    install_05.jpg
    初めてLinuxサーバーを構築する場合はデフォルト設定でも構わないでしょう。
    カスタマイズしたい場合はここで行います。

    install_06.jpg
    下記表は私が設定した内容です。
    マウントポジションHDDサイズタイプ備考
    /boothda250Mext3メンテナンス性をあげるために1台目のHDDにシステム領域をまとめています。
    (スワップ)hda4096swap^
    /hda残りすべてext3^
    /homehdcすべて(1.6G)ext32台目のHDDにユーザー領域を割り振っています。
    ※HDDの接続環境によって hda、hdc の名称が変わります。
    ※/bootは通常150M程度で十分(今回はテスト用のカーネルなど使用することを考慮して多めに設定)
    ※swapの容量は実装メモリの2倍を目安。

  • ブートローダの設定
    install_07.jpg
    Linux OSを起動するときに使用するモジュールです。
    特に変更なければこのままでOKです。

  • ネットワークの設定
    install_09.jpg
    サーバー運用ではローカル環境といえ動的IPアドレスでは不便なので固定IPアドレスでの運用が望ましいので、DHCPを使わずに固定IPアドレスを指定します。

    install_08.jpg
    ゲートウェイ、プライマリーDNSやドメインなど指定します

    install_10.jpg
    タイムゾーンの設定です。
    特別な場合を除き、 アジア/東京 を指定します。

    install_11.jpg
    rootのパスワード設定。
    一番重要なパスワードになります。
    理想としては14文字以上の長さで(最低8文字以上)、大文字、小文字、数字、記号を組み合わせるようにしましょう。
    Microsoft パスワードチェッカー
    こういうサービスもありますので、設定前に一度確認してみるといいでしょう。

    install_12.jpg
    インストールする基本的な機能の選択です。
    Linuxに関してはまだ初心者というかたは、Desktop・Gnome を選択しておくといいでしょう。
    Windowsライクな画面(GUI)でいろいろな操作や設定ができます。
    そのほかサーバーとして運用するので Server の選択も忘れないように。
    また、個々の内容についてカスタマイズするので、今すぐカスタマイズする にチェックを入れる。

    install_13.jpg
    個々の内容についてカスタマイズです。
    開発 にある 開発ツール開発ライブラリ はいろんな場面で使用しますので是非インストールするようにチェックを入れておくといいです。

    install_14.jpg
    ここまでの設定で特に問題がなければ、次へ のボタンを押します。
    実際に今まで設定した内容でインストールが開始されます。

    install_15.jpg
    まずハードディスクのフォーマット、パーティションの設定が行われます。

    install_16.jpg
    その後、各ファイルがインストールされます。
    内容にもよりますが、それなりの時間がかかります。

    install_17.jpg
    ファイルのインストールが終わると上記の画面が出て再起動を行います。

初期設定

install_19.jpg
再起動が無事に済み、ここから各種設定を行います。

install_20.jpg
ファイアウォールの設定ですが、可能な限り 有効 にしましょう。
他PCなどネットワークからの接続を許可するサービスに対してチェックをつけます。
外部からの接続が不必要なサービスに対してチェックをつけてしまうと、思いもよらない攻撃を受けたり、不正侵入のもとになります。
十分、自分が行いたい運用を考えてチェックしてください。

install_21.jpg
SELinuxについては、セキュリティーを向上させる手段ですが、十分な知識がないとなかなか使用できない部分がまだあります。
まずはじめは 無効 の設定で構いません。
十分な知識ができたら 有効 にするようにしてください。

install_22.jpg
クラッシュ時にカーネルダンプを記録するかの設定です。
カーネル開発や、アプリケーション開発を行う方は必要かと思いますが、通常は 無効 のままでいいでしょう。

install_23.jpg
現日時の設定です。
正確に設定する必要はありません。
このあと、NTP(ネットワーク・タイム・プロトコル)で時刻修正ができます。

install_24.jpg
一般ユーザーの登録です。
ここのパスワードも先ほどのroot同様、可能な限り複雑なパスワードにしましょう。

install_25.jpg
サウンドカードの設定ですが、本来サーバーとして運用するのであれば不必要かと思われますが、GUI(X-Windows)上でいろいろ試したいというかたは、きちんと設定をしておきましょう。

install_26.jpg
特に追加で別CDからインストールするものがなければ 次へ で進みます。

install_27.jpg
ここまでで初期の設定は終了です。
ようやくLinuxへログインが可能となります。
まずは root でログインを行い、諸設定を行います。

install_28.jpg
初期のGUI(Gnome Desktop)です。

install_29.jpg
先ほど説明したNTPの設定を行います。
上部メニューからシステム-日付と時刻 を選択します。

install_30.jpg
ネットワークタイムプロトコル のタブを開いて、ネットワークタイムプロトコル(ntp)を有効にする にチェックをつけます。
ここに記載されている以外のNTPサーバーへ接続したい場合は、ここで追加してください。

install_31_0.jpg
上部メニューの右端に注目してください。
この様なアイコンがあるはずです。
これはインストールされているファイル・パッケージに対してのアップデートを確認するアイコンになります。
とりあえずクリックで開いてみましょう。

install_31.jpg
初期インストール段階では相当数のパッケージアップデートが発生しています。
ここで一気にアップデートをかけておきましょう。

install_32.jpg
アップデートを行うにあたって、依存するパッケージのインストールを許可するかの選択です。
特に問題がなければ 続行する を押して先に進みましょう。

install_33.jpg
パッケージの一部には、不正改ざんを防止するため、鍵(キー)を取得し設定する必要があります。
このような画面がでてきますので、 キーを取り込み で先に進みます。
正常に全てのパッケージのアップデートが終わたら再起動を行いましょう。

通常、Windowsと違い、アップデートのたびに再起動をする必要がないのがLinuxのメリットでもありますが、初回アップデートでは多くのファイルがアップデートされますので、再起動させ無事に全てのサービスが正常に起動するか確認する意味も含めて、是非再起動は行うといいでしょう。

初期設定の終了

以上で、インストールと初期設定が終了です。
しかし、まだまだ設定は続きます。
このあとは、個々のサービスに対して設定を行ったり、パッケージ(ソフト)を追加したりと作業はたくさんあります。

続けて作業をするのであれば問題ありませんが、後日続きから作業をする場合などは、安全のため、サーバーを終了(シャットダウン)させるか、ネットワークから切り離しておきましょう。
この時点では、まだ各種サービス(メール・Web・FTP・SSH etc)が初期設定のままなので、攻撃や不正侵入に対して無防備な状態となっています。



添付ファイル: fileinstall_33.jpg 107件 [詳細] fileinstall_32.jpg 104件 [詳細] fileinstall_31_0.jpg 101件 [詳細] fileinstall_31.jpg 109件 [詳細] fileinstall_30.jpg 107件 [詳細] fileinstall_29.jpg 111件 [詳細] fileinstall_28.jpg 94件 [詳細] fileinstall_27.jpg 108件 [詳細] fileinstall_26.jpg 106件 [詳細] fileinstall_25.jpg 125件 [詳細] fileinstall_24.jpg 109件 [詳細] fileinstall_23.jpg 107件 [詳細] fileinstall_22.jpg 114件 [詳細] fileinstall_21.jpg 105件 [詳細] fileinstall_20.jpg 112件 [詳細] fileinstall_19.jpg 106件 [詳細] fileinstall_17.jpg 113件 [詳細] fileinstall_16.jpg 111件 [詳細] fileinstall_15.jpg 110件 [詳細] fileinstall_14.jpg 113件 [詳細] fileinstall_13.jpg 111件 [詳細] fileinstall_12.jpg 103件 [詳細] fileinstall_11.jpg 109件 [詳細] fileinstall_10.jpg 112件 [詳細] fileinstall_09.jpg 110件 [詳細] fileinstall_08.jpg 110件 [詳細] fileinstall_07.jpg 108件 [詳細] fileinstall_06.jpg 105件 [詳細] fileinstall_05.jpg 103件 [詳細] fileinstall_04.jpg 113件 [詳細] fileinstall_03.jpg 105件 [詳細] fileinstall_02.jpg 115件 [詳細] fileinstall_01.jpg 98件 [詳細] fileinstall_00_2.jpg 109件 [詳細] fileinstall_00_1.jpg 102件 [詳細]

Last-modified: 2015-04-22 (水) 18:35:42 (966d)